映画

『運び屋』を観ました』(ネタバレなし感想)

運び屋

映画『運び屋』を観に行ってまいりました!

あらすじ

90歳のアール・ストーンは、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。(シネマトゥデイより)

巨匠クリント・イーストウッドによる、10年ぶりの監督・主演作品。
麻薬取締局の捜査をかいくぐりながら巨額のドラッグを運んだ実在の人物レオ・シャープの物語を元にしたお話!

キャスト紹介

アール・ストーン : クリント・イーストウッド

コリン・ベイツ捜査官 : ブラッドリー・クーパー
イーストウッドの後継者とも言われているブラッドリー・クーパーが共演!

アイリス : アリソン・イーストウッド
アール・ストーンの娘役はイーストウッドの実の娘であるアリソン・イーストウッド!

感想

全体を通して、クリント・イーストウッドをとにかく隅々まで堪能できます。
年齢を重ね、経験を積み重ねた今のイーストウッドだからこそ出来た作品!

予告編のイメージを良い意味で裏切る

予告編(この記事の一番下にもあります)を観たときは、

シリアスなサスペンスものなのかな〜

という印象を持っていました。

が、実際観てみたら、全然違う。
描いている内容自体は決して明るくないはずなのに語り口がめちゃめちゃ軽妙。思いっきりコメディ。
あれ?なんか想像と違った!と思ったけど、それがめちゃめちゃ良かった。

イーストウッド演じるアールお爺ちゃんの飄々とした佇まい、大好き。
独り言が多くて、車の中で楽しそうに歌っちゃって、麻薬組織の一触即発の空気の中でもまったく焦らずゆっくりリップクリーム塗っちゃって。
周りを自然と自分のペースに引き込んじゃう。
そして、90歳にして異性関係も現役。

ほんと、”Crazy old man”…。

こういうお爺ちゃん大好き。
全然タイプは違うのだけど、観ていてなぜか『ファントム・スレッド』主演のダニエル・デイ=ルイスを思い出した瞬間がありました。

お年を召した、バイタリティ溢れる男性が好きという、わたしのただの性癖…。

イーストウッド本人と重なるストーリー

この映画のもととなった実在の人物レオ・シャープは、私生活があまり明らかになっていなかったようです。なので私生活の部分はイーストウッドのオリジナルなのだけど、これがイーストウッド自身の人生にめちゃ重なって深みが増してる。

仕事では功績を残しつつも家族はないがしろにしてしまい、90歳の今、自分の人生を振り返って反省する…。(イーストウッドは女性関係が派手で、結婚は2度だけれど5人の女性との間に8人の子供がいる)
しかも、娘役として実の長女が出演していたりするもんだから、映画の世界と現実の世界がなおさら一体化していて。

イーストウッドの後継者と言われているブラッドリー・クーパーが麻薬取締局のコリン・ベイツ捜査官役を演じていて、2人の会話のやり取りも味わい深かったです。アール爺さんがベイツ捜査官に言うセリフが、イーストウッドからブラッドリー・クーパーへのメッセージのようにも見えた。

作品に込められたメッセージ

前半から中盤にかけてはコメディ色が強かったけれど、もちろんそれだけではなくて強いメッセージもたくさん込められていました。

その中でも、わたしには

「老いを迎え入れるな」

という言葉が突き刺さりました。
普段生きている中で、「もうこの年だから…」「もう少し若ければ…」と年齢を言い訳にしてしまうことがあるけれど、「人はいくつになっても学べる」ということをこの映画では語っているし、何よりクリント・イーストウッド自身がそれを体現している。
パワーをもらえる映画でした!

今日がこの先の未来より一番若いんだし」ですね(「春 ビューティフル エブリディ」byモーニング娘。)。

予告編はこちら!ぜひ、この予告の雰囲気と実際の映画のギャップを味わってほしい( ◜◡◝ )